寅さん大好き!

すでに一月も半ばを過ぎてこんなことをいうのもなんですが、

今年もどうぞよろしくお願いします。

大晦日は紅白を見たあと、着物を着せられて生まれて初めて

除夜の鐘をつきにいった。雪がちらちら舞っていた。

わたしはある友人のことを祈っていた。鐘をついた瞬間、

鐘の音が体に響いてなにかがすとんと私の体に落ちた。

お正月はいつものように山の崖に初日の出を見に行ったり、

親戚や友達が来ておせちを一緒に食べたり

お天気のいい正月らしい正月だった。

そして今年はだらだらしない生活をしよう!といいながら

延々とテレビを見つづけた。

それが私である。

テレビで寅さんをやっていた。この人を見ているとなぜか

心がポカポカするな、寅さんっていいなーと思っていたら、

妹に「お姉ちゃんって寅さんみたい~」と言われ、

みんなに「ほんとだー」と笑われて複雑な気分になった。

誰しもそうだと思うが、寅さんのことは大好きだけど

寅さんみたいと言われるのは複雑である。

こういう場合、反論すると面倒くさいことになりやすいので

「寅年だからいいことにしよう!」と笑顔で言ったら

「今年はしっかりしてね」と言われてしまった。

言うことなし。「はい。はい。」

いつもとにかく笑っていられる強い精神をもたねば

この世は生きづらい。

今年もますます強く美しくなれるようがんばろう!

2010-01-15 | Posted in BLOGNo Comments » 

 

会期延長

 

 

この師走の忙しい中たくさんの人に写真展を見に来てもらって

ほんとうにうれしかったです。

遠いところに足を運んでくださって本当にありがとうございます。

 

毎日会場に行くたびにまずひとりで会場を見渡して自分もひとりの観客となった。

写真展というのは写真がいいのはもちろんあたりまえの第一条件だけど、

わざわざ見に来てもらうのだから、ここですこしの間

ふいにトリップしてちょっといい気分(あるいはおかしな気分)

になって帰ってもらえたらいいな、とそんなことをずっと考えていた。

ちょっと変わった写真展だけど、戸惑いながらこの空間を楽しんで

もらえたら本望だと思う。

 

写真展をやるといつもへんな同窓会みたいだなと思う。

知っている人も知らない人も、どこかで会ったことがあるような気がして

うれしくてついはしゃいでしまうんです。そんなこまったわたしにつきあって

くださったみなさんありがとうございました。

 

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写真展が会期延長になりました。

2010年1月5日(火)から1月10日(日)まで

(最終日10日は日曜日ですが開いてます。)

12:00〜20:00まで

お待ちしております。

寒い中ではございますが、どうぞよろしくお願いします。

https://pub.ne.jp/akaaka/?entry_id=2630918

 

 


2009-12-28 | Posted in BLOG2 Comments » 

 

ひれ酒に すこしみだれし 女かな

 

 

また一日を無駄に過ごした。

完璧な二日酔いである。

ゴロゴロしている最中は、それでいい、それしかないと思っているのだけれど、

日が暮れてもまだパジャマの自分に気づいたとき、もう一度この一日を、

というより、もう一度この人生をやり直したいという気分になる。

 

その日も天気もいいのにゴロゴロして、ちゃんと起きたのは夕方5時だった。

もそもそと1階へ降りると、なにやら盛大な宴会のようなものが始まっていた。

「あ、お姉さんおはようございま〜す!さあさあ、お姉さんもこちらへ!」

と勧められるまま箸を持たされ座敷へ。

「きょうは「ふく」づくしでございます。ふくふくとお召し上がりください」

と言われ目の前を見ると、フグの唐揚げからはじまり、昆布締めが来て、

ポン酢にフグの皮、うすーく透き通ったフグのお刺身が青磁の皿に

花びらのように美しく盛りつけられて、

手元にはもちろん紅葉おろしがあった。

驚いてこれは夢かしらと思っていると、

中央には湯気が立ちのぼってきらきら輝くふく鍋があった。

それは「どうぞしゃぶしゃぶして召し上がってください。」

と言わんばかりであった。

まずはおビール?と聞かれたが、いえいえわたしは病みあけなので昆布茶で、

と言ったはずなのに、

なぜかそれがいつのまにか熱いひれ酒にすり替わっていた。

それはキツネに騙されたような気分だったが、もう遅かった。

不覚にもまた盛り上がってしまったのであった。

またどんちゃんさわぎである。

 

そこには女が5人いたと思う。

しかしどうやっても会話的にはおじさん5人の会話だった。

気をつけなければ、、、

静かに聞きつつ背筋の伸びる思いであった。

次から次へと料理が来て、えんえんと飲んで、えんえんと食べ続けた。

 

そんなこんなで次の朝起きてゴミを出すとき、やっと我に返るのだった。

考えれば、絵に描いたようなぜいたくな話である。

昨日食べたのはもしかしたらフグではなかったのかもしれない、

と飲み過ぎた朝にふと考えたのはわたしだけだろうか。

キッチンはみごとに美しくかたづけられ鍋もきれいになっていた。

さすがみんな宴会が好きなだけある。最後まで抜かりなく美しいのである。

 

そしてさらに疑うのはその酒量である。

そこには空になった一升瓶があった。

それだけではない。高清水の濁り酒も、そして勝駒という高級な大吟醸まで、、、

ぜんぶ空である。

うーんとうなっていると、ビールの空き缶が9本も出てきた。

信じがたい。

そしてわたしはキツネの恩返しという昔話を思い出すのだった。

キツネを助けた貧乏な百姓が、ある晩夢のような御殿でもてなされて

飲めや歌えのいい気分を味わうが、朝起きると、畑のあぜ道で寝ていただけ

という、せつない一夜の夢の物語である。

夢で酔い、女5人のフクを願ったしあわせな一夜であった。

(できれば私が二日続けて飲み過ぎたことも夢であってほしい。)


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日本酒と言えば、先日仙台のShizukkuというフリーペーパーから

日本酒をテーマに日本酒の魅力をアートに表現して作品を制作提供してもらえないかという

依頼があった。謝礼が「一升瓶 1本」ということで、

もちろんやりました。

ただいま開催中。

https://yaplog.jp/art_standard/archive/302

 

この作品のアイデアはどこから来たかと言うと

我が家に飾られている書である。(妹が書道教室で書いた)

「ひれ酒に すこしみだれし 女かな」

という小林朴亭の句で、これに触発されてできた作品なのである。

そう、女はすこしみだれる(あくまでひらがな)くらいがいい。

 

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2009-12-24 | Posted in BLOGNo Comments » 

 

トークショー

 

土曜日は、坂川栄治さんとのトークショー。

打ち合わせもなく心配だったが、こうなったら、かっこうをつけず、

うそを言わず、本当にことを素直に話すことをモットーにするしかないのだ。

そうすれば、下手なしゃべりでもちゃんと伝わるはずとじぶんに言い聞かせて、

トークショーの前にウイスキーで体を温めた。

すると、みごとに酔っぱい、よくわからないがよくしゃべっていたと思う。

 

表紙の写真のこと、額装のこと、この展示空間のこと、

タイトルのこと、写真との距離の取り方について、前作とのかかわり、

写真を売ったり買ったりすることについて、新作のこと、などなど、、、

 

 

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人前でことばにしてはじめて自分の中で整理されていくようなところもあったし、

自分のためにもやって良かったのだろう。

素人のわりには2時間もよくやったということにしよう。

11年前台湾に留学していたころの秘蔵写真も無理矢理見せて、実は大満足。

とりあえず、終わった。

 

 

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そして、もちろんそのあとのパーティではまたノリにのりまくって、

誰かを捕まえては飲んで、ずーっとしゃべりっぱなし。

これは緊張がとけて、恥ずかしさゆえの悲しい行動学なのだ。

おかげで気がついたら次の朝は声が枯れてしゃべれなかったのだった。

 

ひとつ終わって、

もうすぐクリスマス。

なんともいえない気分だ。

 

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2009-12-21 | Posted in BLOG4 Comments » 

 

2009年ひとり忘年会

 

 

 

 

今年の自分の年賀状をふと見つけてしまった。

そこにはずかしげもなく、自分が作った新年の決意たるものが印刷されてあった。

勇気ある年賀状であった。その5つの決意とは、

 

 新年の決意

1、「自分らしくない」と思うこともやってみる

2、 さりげなくインパクトのある自己紹介を心がける

3、 日々の小さな努力を(すこし大げさに)発表する

4、 モウ!牛(うし)ろはふりかえらない

5、 楽しいホームページを!

。。。

我ながらけっこういい目標を立てたものだ。

しかし新年の決意は、節分が過ぎポカポカ暖かくなってくると

もう忘れてしまっていることが多い。

きょうはそんな忘れていた自分の決意を見つけたおかげで、

師走の夜中にひとりで飲みながらひとり忘年会を試みる。

 

 

①の「自分らしくないと思うこともやってみる」というのは、

このあいだやった気がする。

オープニングパーティでマイクを持ってごあいさつしたのである。

もちろん酔っぱらっていたからできた。

そして酔っぱらっていたから、なにをしゃべったかも覚えていない。

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今週末にはなんと有名なブックデザイナートークショーもやることになっている

し、(聞いている人の方が不安だと思うけど、、、)

こんな自分らしくないことをよくぞ頑張っていると思う。

 

 

②の「さりげなくインパクトのある自己紹介を心がける」

という目標については、自分が筋肉を鍛えていたころの背筋の写真

がそれだと思っていたが、でもこの秋それよりもインパクトのある自己紹介

をしたことが思い出される。

わたしが憂鬱な日々を過ごしていたときのことだった。なぜかつらかった。

そんなとき、岡本真菜子に勧められてなんとなく行った整体医院でのことである。

その整体医院はアンテーィクな(言い換えれば古い)アパートの一室だった。

畳に横になり体を押されながら、整体師に

「どこか悪いところはあるか」とたづねられ「ぜんぜん悪いところはないんです。

でも心が病気かもしれない」と打ち明けたときのことだった。

その次の瞬間、自分の体から「ピー」という音が聞こえた。

それは「ぷー」ではなかった。

自分の耳を疑う間もなく、そのおならのような音は震えるように長く

天井まで響いた。

実際はとてもとても小さな音で先生には聞こえなかったかもしれないが

二人きりの薄暗い部屋の中でこれ以上に恥ずかしいことはなかった。

わたしは恥ずかしさをかき消すためにその後狂ったように必死で

自分の話をしはじめた。

それは、いままでで最高の自己紹介だったと思う。

そして今思えば、あれこそが、わたしがプチうつから抜け出した

瞬間の音だったのかもしれないと考えている。

どんなに一生懸命立ち上がろうとしてもダメなときはあるし、しかし

いきなり思いもよらないきっかけでふっとバランスが整うこともある。

人は奇跡とともに生きている。

 

 

もみかえしがひどくて次の日から風邪をひいたが、

 その後、わたしはゆっくりと元気になっていった。

あれから会ってないけど整体の先生、ありがとう!

そういうわけでなんとか②もオッケー。

 

 

③の「日々の小さな努力を(すこし大げさに)発表する。」という目標は

写真集というとても大きな形になって実現した。

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うまくいえないが、自分のものではない不思議な力が宿ったのだと思う。

 そして「気」のようなものが集まって、はからずもそれはわたしの人生

そのものになった。

自分の日々の小さな努力を大げさに発表できる機会を与えられた

わたしはほんとうに幸運である。

 そういうわけで、③もクリア。

 

 

④の「モウ!牛ろはふりかえらない」

丑年にちなんだこのすばらしいダジャレを考えたのは、くやしいが私ではない。

日芸時代の友人でダジャレ王と呼ばれた増子友花である。

彼女はいろんな意味でかなりすごい人で、現在沖縄の石垣で

「トラベラーズカフェ 朔」 https://www.sakutcafe.com/

をやっている。

(すごく素敵なカフェなので石垣に行くことがあったらぜひ行ってみて~!!)

このダジャレは秀逸だったが、今年わたしは自分の人生を振り返り立ち止まる

ことばかりだったと反省する。

写真というそのもの自体が振り返る作業なのだが、いくら振り返っても

荷物は増えるばかり。

「忘れることがうまい人が若々しい」とテレビでも言っていた。

よって、この目標は来年に持ち越したい。

と同時に、さらに大事なのは来年の寅年のダジャレである。

今年こそダジャレ王をうならせるものを考えなくちゃ。

今年もあとわずか、、しかしダジャレを考える時、焦ってはいけない。

 

 

 

そして最後の、⑤の「楽しいホームページを!」

これはやっとホームページを開設して意気揚々としている

当時の自分の姿が見えるような決意表明である。

しかし、、

ご存知の通り集中力がなく気分に左右される私は

続かなかった。

言い訳を一つするなら、実はこのブログのフォーマットがバグってしまうこと

が多くとても苦労しているのである。

とにかく書き心地が悪い。みんな楽しそうに毎日ブログを書いているのに

なんで私だけ文字の大きさや行替えにこんなに苦労している

のだろう。(書きやすいブログを教えてください!!)

来年こそは意志を強く持ってこのブログ復活に尽力しようと思っている。

そういうわけでこれも来年に持ち越し。

 

ひとり忘年会は、ワインと漬け物でほろ酔いで幕を閉じたのだった。

 今年もあと2週間がんばろう。

2009-12-17 | Posted in BLOGNo Comments » 

 

2009年ひとり反省会

 

 

 

ブログがなにかのまちがいでぐちゃぐちゃになり、日付もコメントも写真も

消えました。(コメントをくださった方々、すみませんでした!!)

腹が立って自分のブログを開くのもいやになり、長い間ほったらかしにしてしまった。

このあいだにイベントもあり、心ゆれ動くこともあり、書くことはいっぱいあったのに、

わたしはどうしてこんなにだめなのだろう。

自分のやる気に左右されたり、じぶんの気分を待ったり、、、

思えばこれまでの人生にそんなことでどれだけの無駄があっただろうか。

今年もあとわずかということに気づいたのも、今日である。

どうしたらいいんだろうか。。。


2009-12-17 | Posted in BLOGNo Comments » 

 

奇跡の人

「奇跡の人」というお芝居を見にいった。

感動して泣くよ〜という前評判だったので、期待大だった。

一緒に行った奥さんたちは、手を拭く用と涙用のハンカチを2枚用意してきたの

と言って見る前から号泣の準備をしていた。

ハンカチを用意しなかった人に、誰かがアドバイスしている声が聞こえてしまった。

「ハンカチを忘れた人は涙が出たら〜、

そのまま涙を化粧水代わりにして顔をパッティングするといいんですよ!

涙は化粧水よりももっと肌をきれいにする天然保湿成分なんですから〜!」

と、よく聞くとそれは自分の妹の声だった。

この人こんなのうてんきでいいんだろうか。

一気にざざーっと血圧が下がり

おかげでわたしは最後まで一滴も涙が出なかった。

3時間半という長い演劇のあと、芝居に酔いしれた女6人の食事会となったとき

涙を出さなかったのはわたしだけということが発覚。

自分に乾燥注意警報が出された。

もう飲まずに早く家に帰って化粧水をつけたほうがいいとひどいことを言われ、

やっとここで泣きたい気分に。

きのうひとりで「タッチ」のDVDを見たときには泣けたんだから、

乾いているわけではない。

この舞台のサリバン先生もよく泣いてはいたが、憂いのまったくない

サリバン先生だった。泣いてもしたたかというか、泣くんだけど笑い飛ばそうと

いう演出?が逆に痛々しさを誘うのだった。

それは鈴木杏だからなのか、演劇だからなのかわからないけど、

演じる方も観る方も両方かなりエネルギーを要するお芝居だったと思う。

声を出さずにその存在を表現するヘレンケラーの役は大変だと思ったが

さすがだった。

2009-11-11 | Posted in BLOG2 Comments » 

 

ニューヨークシティバレエ

ニューヨークシティバレエが5年ぶりに来日。

昨日はそのコンチェルトに連れて行ってもらった。

バレエをみながら、これが生きることなんだなーと

涙が出そうになった。

生きることとは、全力で飛び跳ね一生懸命魅せることなんだと思う。

自分もがんばって全力で飛び跳ねようと決意して、

うなずきながら何度も拍手をおくった。

雰囲気に酔っている自分とはうらはらに、となりのノリちゃんは

「あらためて、ポワントとは常に身体を宙に浮かせて立つものなのだと

認識させられた」とか言っていて、さすが視点がプロだった。

影の主役であるオーケストラもとてもよかった。

スゴいから影でいられるのか。。。

「一つの才能を持って、一つの才能のために生まれた者は、

その中に彼の最も美しい生存を見出す」

と言ったのはゲーテだったか、そんな言葉を思い出す。

とにかく贅沢だった。

去年ニューヨークのメトロポリタンオペラシアターで

ニューヨークシティバレエの100年に一度と言われる

「メアリーウィドー」という舞台を観たけど(これ、自慢)

これも贅沢だった。

こういう贅沢をしながら生きていきたいと思う。

最上のものを知り、血と汗を感じて味わってうなずける自分が

いるというのはすばらしい。

観る前にも300円のビールを飲んで、帰り道でも380円のワイン。

こういう贅沢も忘れない。

2009-10-25 | Posted in BLOGNo Comments » 

 

ジョナサン

きょうはジョナサンでみかちゃんと。

最近居酒屋よりファミレスが落ち着く。

とりあえずビール、といってグラスでもジョッキでもなくピッチャーで頼んでしまった。

ピッチャーがあまりにおおげさに大きかったので、罪悪感を感じながら飲み始めたら

あっというまだった。やっぱりこれでよかった、という笑顔の結論。

しかしファミレスで、女ふたりで、ピッチャーでというのはネタにはなる

けど絵的にはかなりよくなかった。

いずれ3杯飲むにしてもやはり次回からはジョッキでいくべきではないか、と提案。

少しでもかわいいほうがいい。

その後となりの高校生を真似してドリンクバーにパフェ。かわいい私たちに乾杯し、

ジョナサンを十分堪能した。

小雨が降る夜道にキンモクセイがほのかに香る。

いい季節だな。

みんなが幸せでありますように。

2009-10-25 | Posted in BLOGNo Comments » 

 

手相占い

人生の道に迷って、とうとう手相占いに立ち寄った。

占い師は「この方は意志がとてもはっきりなさっている方ですね。」と言った。

私はすぐさま「いいえ、そんなことないです。」と答えた。

占い師は「いや、でもアナタは自分の考えや好みがとてもはっきりしていて

男の人にも自分の意見を通したりしませんか?」と言った。

わたしは「いいえ、まったくそんなことないんです。

実をいうとわたし優柔不断で困っているんです。」と言い、

占い師は「いや、でもこの手相見てごらん!この方は強いわよ。

集中力も抜群だし、誰のいうことも聞かないくらい意志が強いのよ!アナタは」

とせまった。

本当に意志の強い人間でわたしに集中力がかけらでもあったら

もうとっくに出世しているはずだとオモウ。

「いえ、それがそうだったらわたしもうれしいんですが、

実はお昼に自分がうどんを食べたいのかそばを食べたいのかさえ

決めることができないくらいなんです。

食後もホットにするかアイスにするか他人に決めてもらいたいほど

優柔不断なんです。わたし流されるタイプなんです。そんな自分が嫌なんです。

どうしたらいいんでしょう。」

と真剣に助けを求めたら、占い師はいきなり話題を変え

「ああ、それにこの方はとてもモテるのよね。」と言った。

わたしは事実を伝えた。

「モテモテだったらこんな所に来ているヒマありません」

占い師はまだ言った。「いや、アナタモテるんだけど自分で気がついてないだけなの。」

なんじゃそりゃ!わたしはモテるけど自分で気づいていない人の不幸を考えた。

自分はよく勘違いはするけど、違うと思う。

「それからあなたは人から好かれるのではなく自分から好きにならなくちゃ

ダメなタイプなの。自分の意志がとてもはっきりしている人だから」

とまた意志強い説が、、、ついにわたしはあきらめた。

意志が弱くて困ってるつーの!!

元気になるために行ったはずの手相占いだったが、

ことごとく正反対のことを言われたのでみょうな気分だった。

弱い私は自分の手相どうりの強い人間になりたい。

2009-10-22 | Posted in BLOGNo Comments »