たちばなまり

 

妹が生まれた時、わたしは6才。

もちろんいろんなことを覚えています。

まだ妹が母のおなかにいるとき

この赤ちゃんどんな名前がいい?と母が聞くので、

いろいろ考えたあげく

その子を「立花まり」と名付けました。

 

「たちばな」という名字はたんにすてきだったし

「まりちゃん」というのは、わたしのなかで最高にかわいい女の子の

代名詞だったようです。

6才の少女にとって「かわいい」ということは重要にして必須。

「立花まり」という完ぺきなひびきに酔いしれながら

なんども母のおなかにむかって「まりちゃん」と声をかけ、

まだ弟か妹か分からないものを、かわいがったものでした。

妹が生まれたときはうれしくて

「生まれてきてくれてありがとう」とけなげな手紙を

書いたほどですが、肝心の妹はそれを読んでいません。

みんなに「よかったね、おめでとう」

と言われてとてもうれしくて舞い上がったのを覚えています。

 

現在わたしの妹は「藤岡ちさ」という名前です。

両親が勝手に名前を変えました。

いつのまにかわたしも「ちこちゃん」とか「ちさこねえさん」と

呼んでいます。

妹が母のおなかにいるときからずっと妹の面倒を

見てきたつもりでしたが、いまやわたしがいまここにあるのは、

まさに妹のおかげでです。

妹には頭が上がりません。

なぜなら、わたしがいま寝起きしているのは妹の家だからである!!

 

そんな妹は西光亭というクッキー屋さんの

リスのクッキーの箱の絵を長年描いています。

アメリカにいた私は知らなかったのですが、

ずいぶん人気のようです。

帰国してもっと驚いたことに、

このあいだそのリスの絵がかわいい絵本になりました。

デザイナーはわたしの写真集の装丁もしてくださった

坂川栄治さんです。

色がとってもきれいな絵本。

寝る前にこどもによんであげたいな、なんて思うほど、かわいいのです。

 

 

そして10月10日(水)まで代官山のスピークフォー

大きな展覧会をやっています。

広くておしゃれなギャラリーで見るリスは圧巻です。

絵本も先行発売しています。

お時間あったらぜひ見に行ってやってください〜

最近話題のスポット「代官山蔦屋」の近くです。

どうぞよろしくお願いします!

 

でもみなさ〜ん!!妹にばかり気を取られないで

たまにはわたしも誘ってくださいね。

秋の風を感じながら代官山のおしゃれなカフェで

お茶でもしたいですね。

鈴虫の音を聞きながら何時間でもぼーっとしたいですね。

想像しただけで、すてき。

すばらしい(妄想の)秋のはじまりでーす!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2012-10-07 | Posted in BLOGNo Comments » 
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