健康法

わたしは意志が弱い。

明日までに書かなければいけないたった400字の文章を

1ヶ月も前からのばしてのばして、ついに絶体絶命。

なのにまだこうやって逃げている。

意志が弱いだけでなく、朝にも弱い。

2度寝どころか懲りずに3度寝4度寝してしまって

そんな自分に落ち込むことが多い。

自分がだめなところを言い出すときりがないけれど、

でもこうやって不真面目な自分に落ち込んだりする自分のまじめさ

が自分をもっとダメにしているのではないか。

なんの努力も進歩もしていない、それは確かによくない!!

けれど、朝に弱いのは昔からだし、エンジンがかかるのが遅いのも

昔からだしそんな自分の性格はもう治らないのだから、悩んだり

責めたりするのはもうやめよう。

朝はとりあえず

「おぱよう。あーこさん、今日もよく寝たね。」と自分に言う。

ダメな自分がそこにいても、とりあえず笑っておこうというのが

最近のわたしの進歩である。

それだけでなく世の中には、努力しても努力しても自分には

どうしようもないことがある。それはしょうがない。

悩んだって怒ったってどうにもならないことが、たくさんある。

コントロールできないことに気を病むよりも、短い人生をどう

やって楽しく過ごすかが大事だと思うようになった。

そして最近はあんまり自分にイライラしなくなった。

以前は、朝ストッキングがうまくはけないだけで発狂していたのに

昨日の朝はヨーグルトを自分のひざに落としただけで笑っていた。

それは自分の脳の片隅にいつもとちがう色が見えた一瞬だった。

これは訓練かもしれない。

このあいだはある人から届いた手紙を読みながら泣きたくなる自分

を必死でこらえることができた。

悲しいことがあっても泣くと不幸な顔になるから泣かない。

言ってみれば人は悲しいから泣くのではなく、泣くからもっと悲し

くなるのだから。

そこで、泣きたい時むりやり笑うのにはどうすればいいのかというと、

健康ボール(バランスボール)の上に座ってジャンプしながら

意味もなく声を出してケラケラ笑う。

その様子はフラフープをするオバさんに匹敵するほど滑稽であるが、

こういうことは滑稽であれば滑稽であるほどよい。

ボールの上でジャンプしていると、体が勝手に楽しくなって笑いが

止まらなくなって、さらにそんなことで笑っている自分にまた笑って

しまうという、、、

きょうも朝から大笑いした。

最近はそんなかなり革命的、かつかなり狂気な健康法。

2010-06-30 | Posted in BLOG12 Comments » 

お知らせ

わたしの大学の同級生で最大のライバル☆岡本真菜子の写真展

を 表参道のMUSEE Fでやってます。「明るさ」6月19日まで。

https://www.omotesando-garo.com/museef/MF.html

わたしが大学時代からいろんな意味でとても影響を受けて育ってきた人。

えエーもしかして19日(土曜日)って明日??わたしも行きたい!


そしてもうひとつ。

銀座のリコーのリングキューブで

その名も「飯沢耕太郎が注目する美人写真家4人の写真展!!!」

(だれも言ってくれないから勝手にタイトルを変えてみた)

野村恵子、うつゆみこ、宮下マキ、藤岡亜弥という

メンバー。6月27日まで。

うん、なんかいいね。この名前が並んでいるのを見たとき

ビーチバレーのチーム組むならこの3人の誰と組んでも

強そうだなと思った。それにみんなお酒強そう。(なんとなく)

私はNYのシリーズから9点出しましたが、

どうだろう。どうですか?

わたしにもわかりません。

https://www.ricoh.co.jp/dc/ringcube/event/message2010.html

リコーの和田さん、ほんとうにお世話になりました。

2010-06-19 | Posted in BLOG2 Comments » 

エンターティナー

2年ほど前、アメリカが不景気のまっただ中の時、「お金に困っている人に現金配布でタイムズスクエアに長蛇の列」というニュースが流れ世間を騒がした。これは実業家 が主催した「救済」イベントだそうで参加者が語る身の上話の内容により現金50ドルか100ドルを手渡すというものだった。どれだけ自分の不幸を上手にプレゼンできるかということなのだろうけれど、わたしはこの時これは日本人のメンタリティではこれはできないだろうなと興味深く思ったのを覚えている.

NYに来てまずいつも感心するのはアメリカ人はよくしゃべるということである。そしてさらにステージに上がってスポットが当たることに慣れているから人前での演説がうまい。そのように小さい頃から学校や社会で訓練されて来ているのだろう。はずかしいからいやいやと言う人をアメリカでわたしはほとんど見たことがない。それを見てはいつもああここはエンターテイメントの国なんだなと感心する。自分はどうやったらあんなエンターティナーになれるのだろうといつも思うのだった。

たとえば、ホームレスの人たちでさえ演説が光っている。地下鉄に乗っているとホームレスの人がやってきてお金を乞うのだけれどその演説の内容はもちろん不幸自慢がベースになっている。そしてそれがあまりにもエキストリームでおもしろい。

わたしはこのあいだまでなるだけそのような人とは眼を合わせないようにしていたのだけれど、最近はそれが始まると待ってましたとばかりに読んでいる新聞を閉じ彼らのプレゼンに食い入るようになった。ひそかに観察し勉強をするのである。そしてたまにいいものを聞かせてもらったなと感動したら(笑えたら)微力ながらポケットに入っている小銭を寄付するようにしている。私のなかで「ずうずうしさ」が高ければ高いほどポイントは高い。

ちなみに最近聞いて印象に残っているのはこんな感じ。

「レディースアンドジェントルマン!私は、38才の無職です。父はアルコール依存症、母は不倫中、妻は120キロもある巨体です。そして妻はいつもダイエットコークばかり飲んでいます。そのダイエットコークを買うのに毎月どれだけお金を使わなきゃいけないと思う?娘は生まれつき体が弱くて病院に入っているけど、出て来てもミルクを買うお金さえないんだから。私も今日寝るところがない。だって妻が太り過ぎてベットに寝れなくなり家を追い出された。だからプリーズプリーズヘルプミー」と言ってた。(この話、決してわたしは脚色をしていない。ほんとにそんなことを言っていた)

さらに次の人は「僕の生活はとにかくたいへんなんだ。医療保護もないし、職もないし家もないし家族もない。でも僕にだって生きる権利があるんだから、あなたに慈悲の心があるならどうか恵んでください。お金がなかったらあなたのバックに入っているリンゴでも食べかけのサンドイッチでも何でもいいです。ください。でも、もしなにもくれるものがなかったらあなたのハグでさえ僕の生きる励みになります。ハグしてください!アイラブユ」という、、、むちゃな熱弁だった。

そのくったくのない演説に度肝を抜かれ感心して見ていると、驚くべきことにけっこう多くの人が笑いながらお金を恵んであげていて、しかもなんとわたしの隣の人にいたっては自分がちょうどまさにつけようとしていたハンドクリームをその人にも丁寧につけてあげていた。。。。ありえないけどおもしろい。その身の上話を聞いて悲しくなって泣けてくるというわけでもなくなぜか笑ってしまい拍手してしまいたくなるのだからこれも一種のエンターテイメントだと思う。ここは不思議な街だなと思う。こんなときまた生きる勇気をもらう私なのだった。

ちなみに長い間観察をしていて分かったことがある。臭い人や陰気くさそうなホームレスには乗客は眼を伏せて知らんぷりだが、パフォーマンスが堂々としていてフットワークのよいホームレスには乗客はチップをあげやすい。ポイントは「軽やかさ」なのだと思う。「哀れ」なのことを軽やかに堂々とやると、人はぎゃくにそれに気持ちよさを感じるのかもしれない。

あっぱれ!

2010-06-13 | Posted in BLOG10 Comments » 
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