日本ではこの時期「今年もたいへんお世話になりました」とか
「良いお年を」というフレーズを何度言い合うだろう。
実はわたしはこのセリフがあまり好きではない。
これを言うとき、なぜか胸がざわざわしてしまうから。
わたしはいつもこの気持ちをもてあましながらこれに返事する
のだった。
日本にいるとお正月前後はいろんなことで仰々しい気持ちになるのだが、
今年も日本にいないので師走のざわざわ感があまりない。
去年はそれにほっとすることもあったが、今年はなんだか
ムードがないと引き締まらないなあ思ってしまった。
この時期アメリカでいつもなにに感心するかと言えば、
ここには年の瀬が迫った感がなく、新年に対する緊張感がまったくないこと
である。みんな楽しいクリスマスホリデーに持っていかれて、
きのうも友達に「日曜日ヨガ行くの?」と聞かれた。
ヨガだってあいている。(でもわたしは1月1日からヨガには行く気はない)
来年の干支のだじゃれを考えることもなく、年賀状も書かず
帰省ラッシュの新幹線に乗ることもなく、ゆく年来る年を見て神妙な気分
になることもない。初詣にもいかない。
新年の目標を立てるのも忘れてしまいそう。
今年もそんな気合いの入らない年の瀬を迎えている。
と、なんだかいきなり日本の正月がとほうもなくなつかしくなって
ひとりでせっせとおせちのメニューをネットでリサーチしてしまった。
実家でお正月を過ごしたのは2年前だがそれがずいぶん昔のように感じる。
日本の正月らしい正月。おせち食べてこたつでごろごろしたくなった。
100%日本人の自分を確認。
離れているといっそうじぶんの中の日本を自覚するのかもしれない。
新しい年を迎えるのもまずは形から、というわけで
きょうはまるい餅を買いに行って、新年はお雑煮を作ろう!
明日はそばを食べながら、今年を振り返えろう!
そしてぎょうぎょうしく来年の抱負も考えたほうがいい!
初詣に行く人はどうかにわたしのぶんまでお願いします。
みなさん今年もたいへんお世話になりました。
来年も(明日も)どうぞよろしくお願いします。
藤岡亜弥
OMG!八幡さまに行ったのに、あやちゃんの事お願いしなかった・・・
ってか、お願いじゃなくお礼を言うところらしいけどね。
そこそこ幸せに迎えることができれば、上々。良かった、良かった。