2011-09-28

反原発デモ@NY

原発のことをニュースで見るたびに、

わたしは日芸の同級生だった中西君のことを思い出す。

もう20年近くも前から彼は原発に問題意識を持ち

原発のある風景をテーマに写真を撮っていたのだった。

それは一見のどかな風景。

その風景に潜むあやうさ。奇妙なバランス。

声高ではないけど、きびしい目を持った彼の真摯な

ルポルタージュが忘れられない。

今、ニューヨークでは国連総会が開かれていて、

日本の野田佳彦首相らが参加している。

それに合わせてニューヨーク州にあるインディアン・ポイントの

原発の停止を目指す団体などが企画して

『被災状況に関する米市民向けの報告会」を開き

「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」

に所属する佐藤さんらが日本からやってきて

福島の状況について集会で生の声を伝えたり

国連の前で反原発のデモ集会を開いた。

その集会にわたしも参加。

集会では、耳を疑うような日本の政府のやり方が

暴露されて、あきれるというよりとにかく

恥ずかしかった。それ、わたしの国ですか?

国連前のデモでは、「国連は原子力の促進をやめろ!」

「野田首相は国連で本当のことを語れ!」

「スリーマイル島で起き、チェルノブイリで起き、

福島で起きた。次はどこだ!」と訴えたそうで、

その後、野田首相が会食をしているビルの前でも

「もっと日本の子供のことを考えてください。

もっと福島のことを考えてください。そして世界中の子供のこと

を考えてください。7代先の子供を考えてください。今、21世紀の

大人が原発を推進したら、7代先、10代先、10万年先の子供たちが

生きていられるかどうか分からないという大事な選択をできるのは、

今、あなた、野田首相しかないんです。お願いします。

原発を止めてください。

と命がけのような声が響き渡った。

https://www.youtube.com/watch?v=FtKazfbJrIo

この絶叫を聞いて、わたしはいつまでも鳥肌がおさまらなかった。


風評被害も問題になっている。

オーバーリアクションはしたくない。

でも日本には故郷をなくしてしまった人もいるのだ。

原発は危険であると世界中がもう気づいている。

そしてそれを日本が一番良く知っている。

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