遅ればせながら、1月10日展覧会が無事終わりました。
たくさんの人に盛り上げてもらってありがとうございました。
最終日もたくさんの人が来てくれてうれしかった。
とくにこの日は2度も、3度も足を運んでくれた人が多くてびっくり。
わたしはこの日が最終日だと思うと胸がいっぱいで
おかげでまたテンション上がって大好きな人の前でとにかく
ケラケラ笑ってよくしゃべっていたのだと思う。
だって3時半からお祝いの一升瓶を開けたんだもの。
20時、まだ飲んでいるというのに搬出の車が来た。
いきなり現実に戻らなければならなかった。
わたしは5分だけ自分だけの時間をもらって、しずかに写真を見て回り、
最後に写真に向かって気持ちをいっぱいこめて手を振った。
おセンチきわまりない。
この展覧会でいい出会いがたくさんあった。
こういう出会いの一つ一つが、わたしを写真家として自覚的に
させてくれたのだと思う。
いつかある若い人が来て、「藤岡さんの写真を見ていると、
嫌な気持ちになるんです。自分が嫌だった頃の自分を思い出すから。」
と言われてたじろいてしまったことがある。
これはわたしが一番恐れていた言葉でもあり反面、たぶん一番
期待していた言葉でもあったのだと思う。
わたしは「わたしもそうです」と答えた。
そう言ってくれる人がいてやっとこの写真たちに意味が
あるのだと思った。そしてうれしかった。
心地よく癒してくれる写真もいいけど、なにかしこりのようなもの
が残ってしまい、それはどうしてだろうと写真を見ながら何度も
自分のことを考えてしまう写真、 わたしの写真が誰かにとって
そんな写真であったらいいなと思う。
そしていつもそんな誰かにとって誠実な自分でありたいと思う。
いたらないところもたくさんあったと反省もあるが、たくさんの人に
助けられて、わたしにとってもとても大切な写真展になった。
足を運んでくださったみなさん本当にありがとうございました。
またこんなふうにみんなと飲みたいなー。