もみじを囲む会

この日私は主役だった。

にもかかわらず、この朝ひどい二日酔いでどうしても立ち上がれず、
11時からの会なのに、着いたのが夕方4時。
5時間も遅れての登場。
5年に一度あるかないかの失敗。
自分でもこんな人信じられないが、ゆるしてほしい。
この日を一番楽しみにしていたのはこの私なのだから。
ヨレヨレでも、とにかく行けてよかった。
わたしは10人の友達を失わずにすんだ。
もちろん金子先輩にボコボコにされたが、私はむしろこの人にぼこぼこ
にされるのが昔から好きだった。
おかしなことに大学時代、私はバレー(排球)部で活躍。
(まじめに練習に出たこともない試合に出たこともないのにというのがポイント)
私は”もみぢ”とか、”もみじちゃん”とか、”もみもみ先輩”と
呼ばれてかわいがられて部活に賭ける青春を過ごした。
広島のもみじまんじゅうのようにおいしいから?という理由で
栄美先輩に命名されたこのニックネームを、わたしは今でも
ありがたいと思っている。
この日の『もみじを囲む会』という季節にマッチングした飲み会の
ネーミングにもホレボレ。
このバレー部のみんなとの付き合いももう10年以上となった。
この歴史が人生なのだと思う。
バレー部にはかけがえのない壮絶な思い出がたくさんあって
ネタは尽きない。この濃厚な絆をいつも誇りにというか
いつも不思議に思う。
小此木さんはわざわざ足利から出てきてくれた。
おじゃました家の主の吉野さんは、私が着いたときにはすでに酔いつぶれて
いて帰るまで復活することはなかった。
酔ったトムさんは一人で何人ものキャラを演じながら説教をしてくれた。
久しぶりにみんなに会えて最高だった。
二日酔いになったとき、飲んだ薬さえ戻してしまう時どうすれば
いち早く回復するのかだれか知ってますか?
インターネットで探しましたが適切な答えが見つかりませんでした。
ほんとうに大ひんしゅくで。。。
ごめんなさーい。

2009-10-05 | Posted in BLOGNo Comments » 

 

散歩

ひまをもてあそんで目的もなく散歩に出かけた。

ぷらぷらしているとなんだか森のような入り口があり、

私はウサギのようにずんずんその小道を進んでいった。

すると西日に輝く野球場が見えた。

いい風景だなと思いながら、無心にまたずんずん進んでいくと

気のせいか初々しい匂いがした。

どうやらそこは大学の敷地らしいということがわかった。

清秋の夕暮れは、俳句でもひねりたい気分にさせるなあ。

私は深呼吸をして、たしかに癒されていることを感じた。

そして毎日この森に来るべきだと思った。

その大学は迷子になるほどの敷地で、立派な学食や大きくて広い購買部があった。

大学の購買部では420,000円のコピー機??とか、

こんなところで誰が買うのかわからない5万円の万年筆とか??

へんなバランスのものが売られていてとても楽しかった。

しかしこの映画のようにおもしろいキャンパスはなんという大学なのだろう。

この大学だったらもう一度、大学生活をしてもいいなと思った。

そう思って歩いていると、「東大まんじゅう」という変な名前の箱入り饅頭を

売っていた。そこではっと気づいた。

そこは東京大学という大学であった。

なんたる、、、

ますますこの大学だったら学生になってもいいと思った。

どうやったらここの学生になることができるんだろう。

ここの学食に行きたい。

A定食を食べてみたい。

2009-10-02 | Posted in BLOGNo Comments » 

 

自家製

このごろ漬け物から梅干しかららっきょに至るまで我が家は自家製である。(と

いっても作るのはわたしではない。)その職人のようなこだわりと、力の入れよ

うには頭が下がるが、せまい台所が漬け物工場と化して迷惑している。(食べる

のにこんなことを言ってはいけない)昆布や唐辛だけでなく干した柿の葉のとか

大根の葉っぱも入れて最高のぬか床を作るとのこと。となりで作り手が塩を3%

にするか5%にするかいろんな人に電話をかけ相談していたので「なら4%でい

いんじゃあない?」と軽く口を挟んでしまったあとで、しまったと思った。こう

いうふうに無難にまとめてしまおうとするところがわたしの悪いところなのだ。

ここで「3.3%くらいにしてみたらどうなるんだろうね」と言える知的余裕が自

分にあったらと思う。そんなわけでうちの漬け物は有機で手間ひまかかっている

のでとてもおいしい。人と会うたびにこの自慢の漬け物を手みやげにし、とても

喜んでもらったので、思いきって漬物屋を開業しようかと思うほどだった。(※

もちろん作るのはわたしではないけれど。)

2009-10-02 | Posted in BLOGNo Comments » 

 

あや子江古田気分

台湾人生というドキュメンタリーを観に東中野ポレポレに行く。

それもはりきって自転車で行ったためさんざん道に迷う。地図で見たらまっすぐ

行って右に行くだけのはずだったのに、そういうところでわたしは、裏切らない。

クタクタになってやっと到着。ギリギリになちゃった、と汗を拭きながらチケッ

トを買おうとしたら、台湾人生は1週間前に終了していた。

ここでもわたしは裏切らなかった。唖然。。。

どうしてもこのまま帰りたくないのでしょうがなく「美代子阿佐ヶ谷気

分」といういかがわしいタイトルの映画をひとりで観ることに。

しかしこれが思いがけず懐かしさを誘ういい映画であった。

そう、時代はガロであり、ガロは文学であった。(とはいってもわたしはこの時

代にはまだ生まれていないけど)

映画を見ながら、時代の空気感というかなんというか、わたしはこれに似たやる

せなさと、なぜかたたみの匂いを思い出していた。

それはあや子江古田気分という時代だった。

わたしは冴えない日芸生で、江古田というイモくさい町に住んでいた。

木造2階建て古い一軒家の8畳ひとまが私の宇宙だった。もちろん風呂はない。

板の間を改造してつくった1畳半の暗室がわたしの自慢であった。

下には82歳の上品なおばあちゃんがひとりで住んでおり、毎月おばあちゃんに

家賃を持って行く。家賃はとなりの駐車場より安かったと同じくらいだったと思

う。一つ屋根の下で、赤の他人である82歳のおばあさんとの暮らしは8年間も

続いた。

「わたしこのアパートで幸せ。平和よ。わたしたちだけ幸せならそれでいいじゃ

ないの。」と言ったかどうかは覚えていないが、わたしは一度も普通の学生の普

通のアパート生活に憧れることはなかった。

この漫画(=文学)にもなりそうなシチュエーションを誇りにさえ思っていた。

なんといったて、わたしは芸術家を目指していた(=頭がおかしかった)のだから。

つづく

2009-09-25 | Posted in BLOGNo Comments » 

 

台湾

雨。

朝からずっとダラダラしたあげくこのままではいけないと無理やり新宿に出る。

ダラダラさまよったのち、やっぱりきょうはずっとだめだと分かる。

そうするとむしょうに野暮な映画が観たくなった。

そこで私が選んだのは台湾の映画「9月に降る風」だった。

舞台は1997年の台北近郊の町。

(なにをかくそうわたしはその当時台湾にいて、1年半ものあいだプラプラ遊ん

でいた。中国語の勉強に明け暮れていた。)

台湾の青春映画。それはなんとなく10年前の日本のテレビドラマっぽくて、ま

あまあそれなりの展開。

高校生が煙草を吸うシーンがやけに多くて変だった。私はそれを他の人はどう観

ているだろうかということのほうが気になってしょうがない。

ちょっと過剰に安っぽいところ、そのヤサグレ感がまさに台湾なのだった。

台湾特有の舌ったらずな北京語が懐かしい!もうそれだけで大満足ぅ〜。

それにバックに流れる張恵妹の歌が懐かしい!ああ懐かしい!懐かしい!

張恵妹の歌をくちずさみながら雨の新宿を歩いていたら、安い酒を飲まずにはい

られない気分に。

きょうわかったことは、みっつ。

1、台湾はいつまでもわたしのための台湾でいてくれるのだということ。

2、懐かしむこととは、なにかを片付けることではなく、なにかを増やすこと

なのだということ。

3、わたしはいつまでもダメ人間だということ。

一度刺したニードルはなかなか抜けない。

2009-09-12 | Posted in BLOGNo Comments » 

 

ごめんなさい!

知 人からのメールだったので、

なんだかよくわからないけどつい返信してしまったら、

うちのアドレス帳のみんなに一括配信で変なメールが行ったみたいで、、、

真っ青になりました。

アホだからなにげなくyesボタンを押してしまったんです。

お騒がせをしてごめんなさい。

ウイルスとかそんな危険なものではないので すが、

英文だったから驚かせてしまったようですみません。

私の名前で変なメールが届いてしまっていたら、どうか無視してください。

わたしもこのおかげでも のすごいパワーを消費してしまい

落ち込んでもう何もする気がおこりませんでした。

テクノロジーに振り回されっぱなしです。

アホだから。

2009-01-27 | Posted in BLOGComments Closed 

 

一年生

近所の小学一年生のまおちゃんと遊ぶことになった。近くの神社に冒険に行って

みる?と言うと「ぼうけんってなに?」という質問が返ってきて、思わず冒険の

意味をあれこれ考えた。長い石の階段を上って神社が見えると「発見って冒険の

こと?」とすごくうれしそうだった。お参りしたあと、なにをお願いしたのか尋

ねると、「クラスの男の子が誰が好きなんって聞くけん、はずかしいけん、そん

なこと聞きませんようにってお願いした」と言う。あまりの初々しさにわたしが

ドキドキしてしまった。神社の森をぐるりと回って下りるとき、小さな声で「も

う一つお願いしていい?」と聞くので「どうぞ」と一緒にふたつ目の願いごとを

する。さっそく次はなにをお願いしたのか聞いてみると「今晩おおごちそうが食

べれますように」とのことで、またまた驚いてしまった。小学一年生の悩みや願

い事を知ることができ、今日わたしもひとまわり成長したような気がした。今わ

たしが思い悩んでいることや苦に思っていることも、いつか未来の私が見たとき

美しくて小さくてかわいいことに思えたらいいなと思う。帰り道長い石の階段を

数えながら下りることになった。まおちゃんは一生懸命数えるあまり足がもつれ

たり、156の次が163になったりしてかわいかった。199の次が102に

なったときは、さすがのわたしも大人としてここはおさえておくべきだと考え

途中でひと休み。「だったら299の次は?」と聞くと一生懸命考えて「20

3?」というので、また転げ落ちそうになった。その後猛特訓してまおちゃんは

数というものを理解した。はずである。ほんとうにかわいい。まおちゃんと一緒

に冒険できてよかった。

2009-01-25 | Posted in BLOGNo Comments » 

 

新春の大吉

あけましておめでとうございます!

元旦は海と島のあいだから初日の出を見ました。

暖かくて100%晴天。今年もどうぞよろしくお願いします。

今年の目標は なんとしてもこのブログを続けること!

ホームページを作ってもらうときコニショさんに

「やるなら続けることを約束して」と言われ、

震えたのを覚えていま す。

それにもかかわらず、ほったらかしてしまい言い訳を考えているあいだにも

二人の友人から「まだクリスマスっぽいけど、

更新が遅すぎるんじゃあ?」と つっこみが入りました。

見てんの?。。

それならまじめにやらなきゃと、

ブログのコツをさりげなく写真家の岡本真菜子に聞いたところ

「簡単だよ〜。」

でも問題は写真への欲望が減る気がするところかな」と言っていた。

ブログって、なに?どうすればいいの?と疑問は深まるばかり。

今年もすばらしい年になりますように!!

2009-01-07 | Posted in BLOGNo Comments » 

 

宿り木

これはふだん大木の中に寄生をしていて、

その木が落葉すると出てくるのだそうで。

木に宿っているから、その名も「宿り木」。

かわいいので思いきって買うことに。

花屋さんがあなたに幸せが宿りますように

と言ってくれたので気分が良かった。

ありがとう!

2008-12-20 | Posted in BLOGNo Comments » 

 

大きなイチョウ

家 の人が銀杏にはまったので、

今年は大きなイチョウを見るたびに車を止めて銀杏拾い。

子供みたいにうれしそうに銀杏を拾うふたりを遠くから見る。

この人たち銀杏拾い夢中になって違う世界につれていかれるのではないか、

と少し心配になるほどそこには神聖で不思議な空気があった。

そういうわたしは銀杏 拾いを手伝うのを早々に放棄。

車の中でみかんを 食べながらAMラジオ聞いて待っているのであった。

極めて不健康。

2008-12-12 | Posted in BLOGComments Closed